お寿司屋さんのガリの作り方



お寿司とガリ

 

 

お寿司といえば欠かせないのがガリです。まさに定番的な付け合わせです。ガリとは、薄く切った生姜を甘酢漬けにしたものです。歯触りのよい食感と、甘酸っぱい味とさっぱりとした辛味が同居しています。

 

お寿司の主役ともなるのが魚ですが、ガリはその魚の臭みを消してくれる効果があり、また、寿司を一貫食べてからつまむことで舌が一新されて次のもおいしく食べられます。お寿司の食べ方として、ガリを醤油につけて、それをお寿司に乗せて食べるという人も結構います。

 

ガリという呼び名は、食感がガリガリしている、また、生姜を刃物で薄く削る時にガリガリと音がするなどの理由からついたようです。いずれにしても、醤油をムラサキ、酢飯をシャリ、茶をアガリと呼ぶ寿司屋の符牒のひとつで、もともとはお客が使う言葉ではなかったようですが、今では普通名詞として一般化しています。

 

生姜を酢に浸すとアントシアン(酵素)作用でほんのり紅色に変わっていきます。ガリの薬理的効果でよく間違えられるのが、殺菌効果です。実は生姜には殺菌効果はないので、食中毒の防止などはできません。ただし、一部の大腸菌群に対しては食酢による抗菌作用が期待できるそうです。

 

また、生魚というのは身体を冷やしてしまいますが、生姜の「ジンゲロール」という辛味成分には健胃・発汗作用があって、身体を温める効果があります。余談ですが、特に冷え性の人は「しょうが湯」にするのも効果があります。独特な香り成分が特徴的の生姜は、これ自体で料理の主役になる食材ではありませんが、いろいろな料理の引き立て役として人気です。この香り成分には健康効果もあります。