お寿司屋さんのガリの作り方



生姜の基礎知識

 

 

ガリの原料は生姜です。この生姜という食材はそれだけで料理の主役になるような存在ではありませんが、まさしくお寿司を食べる時のこのガリのように、工夫次第では欠かせない存在となるのです。言ってみればいわゆる名脇役的な存在なのかもしれません。

 

生姜はショウガ科の多年草です。原産地は、インドからマレー半島にかけての南アジアとされています。実際に世界各地でもいろいろな薬や香辛料として活用されており、特に多く生産しているのは中国がですが、日本でも比較的多く生産されており、現状としては、消費の約半分を国内産でまかない、あと半分が中国などからの輸入となっています。

 

国内産地では高知県が全国の44%も占めているそうで、熊本県、千葉県と差生産量が続いています。

 

いわゆる「新生姜」と呼ばれて親しまれているものは夏が旬ですが、この新生姜には一般に2通りあり、ひとつは秋に根生姜の収穫をした際に、すぐに出荷される白い物、もうひとつは甘酢漬けなどにするために夏のうちに収穫して、赤い茎の部分が付いたままのものです。これがガリになるわけです。この赤い部分が付いた新生姜の場合は、初夏の6月頃~8月あたりまで出回っています。

 

こうして夏が旬の生姜となっているのです。根生姜の旬は秋口です。根生姜は貯蔵されているので、旬とは関係なく通年出回ります。「矢生姜・ヤショウガ」もお馴染みのものですが、これは葉生姜の一種です。